読了本は211冊。
年間ベストを10冊。
『ともだちは海のにおい』工藤直子
この年、いちばん泣いた本。
『しゃばけ』畠中恵
作者が登場人物を可愛がりすぎていないおかげで、あれだけ甘やかしても胸焼けしない。
『暗いところで待ち合わせ』乙一
距離感、空気感が程よい。無理があるんだけど、無理でない感じ。
普通はどろどろになるものが、この人にかかるとあそこまで乾いた仕上がりになるんだ。
『お鳥見女房』諸田玲子
ほのぼのと端正。最初の2ページで晩秋の雑司ヶ谷に連れて行ってくれる。
『高慢と偏見』ジェーン・オースティン
何が起こるというわけでもないのに、どういうわけか止まらない。
上下巻をあっという間に読みきる。
『象られた力』飛浩隆
加藤洋之&後藤啓介の絵で、シジック・シティを見てみたい。
ホテル・シジックやメゾン・ド・デーユでもいい。
『ライロニア国物語』レシェク・コワコフスキ
素晴らしくよく出来た寓話。
寓話たるもの、これぐらい痛くなければと思う。
『愛しきアメリカのバラッド』本間千枝子
古めかしいアメリカの人と風物がじわりとしみる。
『馬車が買いたい!』鹿島茂
これを読んでから、町を歩いても映画を見ても、馬車に目が行くようになった。
『キスの運び屋』ロベルト・ピウミーニ
いかにもイタリア人な展開が素敵。